保活の基礎知識

最終更新日 2021.10.15

いまだ油断できない保活の状況

厚生労働省によると2017年以降待機児童の数は年々減っていますが、いまだ希望の園に誰もが入れる状況ではありません。

希望の保育園に入れる可能性を上げるには、保活についての知識を身につけ、計画的に行動することが大事です。

本記事を含む一連の記事では、これから保活にのぞむ方向けに、保活に必要な情報をまとめています。

認可保育園と認可外保育園

保育園には大きく分けて認可保育園認可外(無認可)保育園があり、保育料や申し込み方法などが異なります。

認可保育園の方が数が多く保育料も安い傾向にあるため希望者が多いですが、認可外保育園を第一希望とされる方もいます。

また、市区町村によっては認可保育園に入れなかった児童の受入先として保育室が設置されている場合があります。

認可保育園

広さ、設備、保育士の数などで国が定めた基準を満たし、都道府県知事に認可を受けた保育園です(正式には保育所と言います)

入園の申し込みは10月〜12月頃、市区町村に対して行います。

保育料と選考基準は市区町村によって異なりますが、同じ市区町村内ではどの園も同じです。

認可外保育園(無認可保育園)

認可保育園以外の保育園です。

認可園と比較して小さめの施設が多いですが、中には認可基準を満たすほど大きな園もあります。

申し込みは各園に対して行い、申し込み時期は園によって異なります。

保育料と選考基準も園によって異なり、選考の際は認可園と違い園にアピールや交渉をすることもできます。

無認可というと悪い印象を持たれがちですが、保育や教育の質が低いとは限らず、英語教育に特化したプリスクールや24時間保育など、認可園にはあまりない特徴を持つ園もあります。

自治体の保育室

自治体によっては認可保育園に入れなかった児童の受け入れ先として、保育室を設けている場合があります(杉並区保育室、港区保育室など)

保育室は認可外保育園にあたりますが、申し込みは市区町村に対して行い、保育料は認可保育園と同じ場合が多いです。

保育の必要性の認定とは?

認可保育園に入るには、市区町村から保育園が必要な家庭であるという認定を受ける必要があります

具体的には仕事、病気、出産、介護などの理由によって、保護者が子どもを保育できない場合に「保育の必要性の認定」を受けられます。


認定を受けるには、市区町村に申請書と保育の必要性を証明する書類を提出する必要があります。

例えば、仕事のために保育園が必要な場合は就労証明書を提出します。

申請書や必要な書類は市区町村によって異なるので、詳しい申請方法については各自治体の保育園の利用案内をご確認ください。

自治体の利用案内を見る

認可保育園の申し込み期間や選考基準などは市区町村によって異なるので、市区町村が提供する保育園の利用案内には必ず目を通しましょう。

利用案内には申し込みに必要な書類、手続き、選考基準などについて細かく説明されており、認可保育園に申し込む場合は必ず読む必要があります。

たいていは市区町村のホームページに利用案内のPDFが置いてあります。

何度も見ることになるので、ダウンロードして印刷しておくと便利です。


また、利用案内は役所の窓口でもらうこともできるので、役所までもらいに行き、ついでに窓口担当者に不明点などを聞いてくるのも良いと思います。