保育園見学のポイント

最終更新日 2021.10.15

保育園の見学は必要?

ほとんどの保育園は申し込み前に施設を見学することができます(ただし、2020年はコロナの影響で見学を中止した園が多数あったようです)

認可保育園は見学しなくても申し込むことができますが、施設やスタッフの雰囲気をより具体的に知るため、申し込み予定の園は見学することをお勧めします。

また、認可外保育園は施設ごとの個性が強く、見学しないと申し込みできないところも多いため、見学はほぼ必須と考えた方が良いと思います。

見学を申し込む

見学ができる時期は園によって異なり、1年を通して見学できる園もありますが、見学できる時期や日程が決まっている園もあります。

まずは希望の園がいつ見学できるのかを確認しましょう。

認可保育園の場合、入園申し込みが10月からなので、10月中旬くらいまでに見学を済ませておくと安心です。

出産タイミングによっては妊娠中に見学する必要がある場合もあります。


保育園に電話をかける際は、登園時、降園時、給食時などスタッフが忙しい時間帯は避けるのが無難で、10〜11時、13〜15時くらいを目安に電話をかけるのがお勧めです。

申し込みの際は、見学時に必要な持ち物と、子供の同伴が必要かなどを確認しておきましょう。

周辺環境のチェック

見学の際は保育園だけでなく、登園時に通る道路や、園の周辺に危ない場所がないかなど周りの状況も確認しておきましょう。

また、保育園の近くにスーパーやお弁当やさんがあるとお迎えのついでに買い物ができて便利なので、周りのお店なども見ておくと参考になります。

見学で見るべきポイント

スタッフの対応と雰囲気

施設や建物も重要ですが、保育の質を一番左右するのは子どもと接する保育士だと思われます。

見学に対応してくれた人が親切で余裕があるか、また保育士さん同士の会話や、子どもとの接し方に問題がないかなどに注意しておきましょう。

園児の様子

時間帯によっては園児が見れない場合もありますが、園児が見れた場合は楽しそうに過ごしているかを確認しましょう。

施設の環境

保育室の広さ、トイレや手洗い場などの清潔さ、危険なところがないか、防犯対策がしっかりしているかなどを確認しましょう。

施設の狭さや古さは妥協せざるをえない場合もありますが、清潔かどうかは子どもの健康面に影響があるので、注意しておくのがお勧めです。

見学で聞くべきこと

保育園選びの観点に挙げたことで、分からないことがあれば見学のときに聞いておきましょう。

特に以下のようなことは確認しておくと参考になると思います。

  • 入園時や登園時に用意する持ち物
  • 連絡帳やアプリなどのツールの有無
  • 外遊びの頻度や内容
  • 食事の内容や食育方針
  • 急な延長保育に対応してもらえるか
  • 保育料の詳細(認可外保育園の場合)

人手が足りているか

保育園スタッフの人手が足りないと、保育の質が低下し、重大な事故の原因となることもあります。

以下のような特徴が見られる場合は、人手不足の可能性があります。

  • 園児の数に対して保育士が少ない
  • 掃除がされておらず、汚い
  • スタッフに疲れが見られ、余裕がない
  • 電話になかなかでない
  • 泣いている子どもが長時間放置されている

いずれかの特徴に当てはまったとしても、たまたまその日だけということもありますが、こういった特徴がいくつも当てはまる場合は注意が必要です。

認可外保育園では園側から見られている可能性も

認可外保育園の選考基準は園の裁量に任されており様々です。

見学のときの態度や会話内容、子どもの様子などが見られており、選考に影響する可能性もあるので注意しましょう。

乳幼児突然死症候群(SIDS)への対応

SIDSは何の予兆もなく睡眠時に赤ちゃんが突然死亡することです。

消費者庁の分析によると、0歳児の死亡事故は8割が窒息で、その中でも就寝時の窒息が一番多くなっています。

そのため東京都福祉保健局は、あおむけ寝を徹底させる、園児を顔色が見えるほど明るい部屋で寝かせ、0歳児は5分おき、1、2歳児は10分おきにチェックするなどの対応を推奨しています。

SIDSについての参考資料


しかしこれらのチェックはスタッフにとっては負担であり、対応している園としていない園があります。

対応していない園が必ずしも悪いとは言えませんが、きちんとした対応ができている園は危機意識が高く、人手にも余裕があると言えるのではないかと思います。